100英雄の物語(2)






勇者達の軍勢と、魔王の軍勢の戦いは長く続いた。
しかしやはり魔王の軍勢は強かった。
勇者達は一人倒れ、二人倒れ、次第にその数を減らしていった。
そして最後には、もはや軍勢と呼べるほどの数ではなくなってしまった。
人々はもはや終わりと諦めかけた。
だが、最後に残った勇者達は諦めなかった。
彼らは精鋭中の精鋭だった。
一人が千人にも匹敵するという強さを持ち、
相手の魔族のリーダーたちをピンポイントで蹴散らしていった。
頭を失った軍勢はもろかった。
――そう。彼らこそが後に100英雄と呼ばれることになる勇者達である。



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