不定期連載小説その1
『新生サボ同、発足!!』


※この物語は多分フィクションではないかと思われます。
この物語に登場する人名、団体名、地名などは実在のものとはまったく関係がないかもしれません。
なお、この物語に対する苦情は一切受け付けませんのでご了承ください。
友龍のわけわからんノリについてこられなくとも、責任はとりません。
ってか、むしろこのノリについて来れる人はきっとどこかに問題がありますから(笑)、一日も早くまっとうな人間の道に戻られることをおすすめします。
あと、このページをソース表示で見るの禁止!!(笑)



 いまではない時、ここではない場所。
この物語は、ひとつのパラレルワールドを舞台にしている。(どっかで聞いたような出だしだな)
 そのファンタジーゾーンではヘンな…いやいや(笑)、風変わりな生き物達が、それぞれに生き、暮らしている。その国の名は、キセツノカオリ…。物語はそこから始まろうとしていた…。



 この国には恐ろしい暗殺組織がありました。
その名も「トゲトゲ花つきサボテン同盟」!!
恐ろしきこの集団の名は、知ってる人は知ってるけど、知らない人は全く知りませんでした(そりゃそーだ)。なにしろ暗殺組織。堂々と仕事を募集するワケには行きません。
つーワケで、サボ同は今日もひまでした。



華月「…仕事、ないですな」
さつき「………」
てっちゃん(語尾上がり)「僕もう3日も何も食べてないです。…ぐふっ(吐血)」
華月「どうするんですか、さつき殿?」

何事もなかったかのように床に飛び散った血を拭きながら、真顔で華月が尋ねます。

さつき「こ、こうなったら『早い、安い、正確!!暗殺組織サボ同が、ターゲットを確実にしとめますvv詳しくは○○ー××ー△△△△へ♪』というビラを街中に配るのじゃ!!」
華月「イヤ、ンなことしたら役人につかまりますって…(汗)」
てっちゃん(語尾上がり)「暗殺者ギルドに加盟したらいいんじゃないですか?」
さつき「それはワシも昔試みたのじゃが…」
てっちゃん(語尾上がり)「じゃが?」
さつき「サボテンはいらんと言われてのう…」
全員「……………」

小鳥ののどかな鳴き声が、しばし辺りに響きます。
外は今日もポカポカいい天気のようです。

華月・てっちゃん(語尾上がり)「はぁ〜〜〜〜〜〜。」

さつき(はっ!?こ、このため息は!?もしかしてリーダーとしての信頼度大幅ダウン!?爺、ぴーんち!)
さつき「ま、まあ、心配するでない!!何とかなる!そうじゃ、今日の食事はワシが手に入れてこよう!豪華なものを買ってくるから待っておるのじゃぞ!」

そういうとさつきはテーブルの上に置いてあったサイフをつかむと駆け出していきました。

てっちゃん(語尾上がり)「ああっ!さつきさん、それ僕のサイフ…ぐっは!!(吐血)」
華月「…やれやれ」

華月は肩をすくめると再び何事もなかったように床の血を拭くのでした。



さつき「むぅ。ああは言ったものの、どうすればいいじゃろうか…?まぁ、とりあえずはこのてっちゃん(語尾上がり)殿のサイフで(←確信犯)食事を買うとするか…」

さつきはそう考えて路地にでている屋台へと向かいました。

さつき「店主殿。ここのおすすめは何じゃろうか?」
店主「そうですねぇ。このヒトデ饅頭なんかいかがです?」
さつき「!?(ヒ、ヒトデ饅頭…???)」
店主「あれ?耳遠いのかな。ヒトデ饅頭ですよ、ヒトデ饅頭!!」
さつき「聞こえとるわい!なんじゃ、それは??他にはないのか?」
店主「じゃあ、このウミウシ団子なんていかがです?」
さつき「………」
店主「おや、お気に召さない?じゃあナマコガムとか」
さつき「ここにはマトモなものはないのか!?もういいわい。他を…」

そう言ってさつきが屋台を離れようとした時です。
一人の少女が屋台にやってきました。

少女「ヒトデ饅頭ください」

その少女は白いローブをきていて、ピンク色の髪をした、まるで白魔道士のような少女じゃった(まんまやん)。その瞳はまるで宝石のように美しく、可愛らしいくちびるからつむがれる声は、ハープよりも清らかで美しかった。ワシは心臓が早鐘のようになるのを必死で抑えながら呆然と立ち尽くしてしまった。(By.夢見るさつき爺)

店主「へい、まいどあり!」

どうやら常連らしく、数をきくまでもなく店主がヒトデ饅頭の包みを渡す。
呆然としたままのさつきの前で少女は代金を支払うと、帰ろうとし、ふとさつきに目をとめた。

少女「(ニッコリ♪)」

その少女の笑顔はまるで太陽のようでワシの…(以下略。もう、いいっちゅーねん!!!)

少女はそのまま去っていた。そしてさつきはというと…。

さつき「店主殿」
店主「はい?」
さつき「ヒトデ饅頭をくれ!!ここにあるの全部じゃ!!!」



てっちゃん(語尾上がり)「…これが食事なんですか?」

てっちゃん(語尾上がり)はテーブルの上に山と積み上げられた奇怪な物体を前にしながらそう言いました。

さつき「うむ。ヒトデ饅頭じゃ」
華月「……(汗)。なんでまたこんなモノを…」
さつき「何を言う!!あの方が買ったものなのじゃからきっと素晴らしいに決まっておるわい!」
華月「あの方…?」
さつき「!?(はっ!?爺、失言?)な、なんのことじゃ?ワシはそんなことは言ってないぞ(滝汗)」
てっちゃん(語尾上がり)「そんなことより、どうやってこんなに買ったんです?さつきさんが持ってったの僕のサイフだし、僕のサイフにだってこんなに買えるだけのお金は入ってなかったと思うんですけど…」
さつき「安心せい。爺と姫のCMで有名なプロ○スでてっちゃん(語尾上がり)殿名義で借りてきたわい」
てっちゃん(語尾上がり)「そ、そんな…!?…ぐっはぐっはぐっは!!(リズミカルに吐血♪)
華月「おっ。どうやら新技を身につけたみたいだな。」

床に飛び散った血を拭きながら、華月が感心したように言いました。

てっちゃん(語尾上がり)「好きで身につけてるわけじゃないです…ぐっは〜〜〜〜!!(吐血の勢いでバック転)」
華月「おおお!!すごいじゃないか、てっちゃん(語尾上がり)殿!」
てっちゃん(語尾上がり)「ほ、ほめてなくていいから…助けて…(泣)」

さすがに息も絶え絶えなてっちゃん(語尾上がり)を助けおこそうと華月が腰を上げた時、突然さつきが叫びました。

さつき「!?うおおおおおおおおぉぉぉぉぉ!!??」
華月「ど、どうしたんですか、さつき殿!?」
さつき「こ、このお方は!?」

さつきが指差しているのは新聞の一面。
そこにはこの国の主紅葉さまが、友龍という侵略者とクイズ勝負をし、見事勝利したことが、紅葉さんの写真付きでかかれていました。

華月「このお方は、って…。この国の主、紅葉様じゃないですか。さつきさん、いつも新聞見ないからなぁ」
さつき「い、いや。ワシももう年ゆえ細かい文字は読めぬからのう(言い訳)。…って、問題はそうではない!あの方が侵略者などに狙われておるというのか!?」
華月「そうらしいですね。まぁ、勝ったみたいですけど」
さつき「こ、こうしてはおれん!!行かなくては!」

そういうが早いか、さつき爺は猛スピードでアジトを出て行きました。

華月「い、一体なんなんだ…?」
てっちゃん(語尾上がり)「…どうでもいいけど…僕のこと…忘れない…で…ぐはっ!(さらに吐血)」

その夜。てっちゃん(語尾上がり)は病院で大量の輸血をしなくてはならなくなりましたとさ。



次の日。

さつき「華月殿、てっちゃん(語尾上がり)殿、おるか!?」
華月「あ、さつき殿。どこへ行ってたんです?昨日は大変だったんですよ」

そう言って華月は昨日のてっちゃん(語尾上がり)のことを話しました。

華月「病院に払う入院費もなくて、輸血だけしてもらったらすぐ戻ってきましたけど。このままじゃほんと生活苦しいですよ」
さつき「大丈夫じゃ。そのことならもう心配はない」
華月「え?」
さつき「わしは今日から紅葉様に使える執事。そしてサボ同は紅葉様を守る公儀隠密として生まれ変わるのじゃ!!」
華月「ええ!?こ、国家公務員ですか!?いきなり、なんで…」
さつき「うむ。この国の大臣に針治療をしてやろうと思ってな。昨日行って来たんじゃが遠慮深い上にいいやつでのう。針治療は遠慮するが是非、執事になって欲しいと…」
てっちゃん(語尾上がり)「…ってかソレ暗殺用の毒針…」
さつき「…てっちゃん(語尾上がり)殿。不用意な発言は身を滅ぼすぞ?」
てっちゃん(語尾上がり)「………」
華月「まあ、詳しい事情はあえて聞きませんけど。さつき殿の一番弟子である私はさつき殿に従いますよ」
てっちゃん(語尾上がり)「僕も給料もらえるなら文句はないです」
さつき「うむ。それでは改めて、新生サボ同の誕生じゃ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」



こうして、キセツノカオリに紅葉さんを守るサボ同が発足したのでした。
まだまだ自覚のない華月とてっちゃん(語尾上がり)も後に紅葉さんへの忠誠へ目覚め、新入りも増えることになります。そして、食べ忘れたヒトデ饅頭が分裂して大変なことになったりもするのですが…。それはまた、別の話。
 今回は、ここまでです。


さつき「見事紅葉様を侵略者からお守りして紅葉様の好感度大幅アップじゃあ〜〜〜!!」


なんか、発足動機はかなり不純みたいですけど、ね☆



☆あとがき☆
いやぁ。我ながらなんて感動的な話を書いてしまったのでしょう!
さつき爺と紅葉さんの運命的な出会い!(笑)そしてサボ同仲間の友情!(どこが…?)
さつき爺の思いは紅葉さんに届くのか!?(いや、届かないだろ)
何故挑戦状その1のときはさつき爺がいなかったのかという裏話までちゃんとわかるようになってますし。
と、いうわけでくどいようですが苦情は聞きませんから(ニッコリ♪)
それでは、また♪(そして逃走)


5月30日。