25話

リオ「それにパワー……
 もしかしたら、あれがアインストの
 親玉なのかもしれません」

キョウスケ「……」

アイビス「そんなのが
 こっちに出てきたなんて……」

ブリット「虎龍王と龍虎王は
 あのアインストに
 強く反応していた……」

ブリット「もしかしたら、羅ゴウ(漢字出ません)神とは
 奴のことなのかも知れない」

アイビス「ラゴーシン?」

クスハ「ええ。
 私達が初めて龍虎王へ乗った時、
 彼から聞いた言葉で……」

クスハ「アンザイ博士によれば、
 大いなる災いを呼ぶ存在だと……」

カイ「そいつが俺たちを滅ぼそうと
 したのはともかく、SRXを
 取り込もうとしたのは何故だ?」

リョウト「わ、わかりません」

マサキ「何にせよ、
 そのアインストが本命だったことは
 間違いねえな」

アイビス「アルフィミィが
 エクセレン少尉を誘い出したのは
 そいつを送り込むための陽動なの?」

キョウスケ「いや……
 奴は奴でおれとエクセレンに
 用があったようだ」

エクセレン「……」


26話

レモン「理想よ。
 戦争があるから、破壊があり……
 同時に新たな創造が始まる」
レモン「戦争があったからこそ、
 発展した技術がどれほどあるか、
 考えたことがあって?」

ツグミ「戦争で発展した技術……!?」

レモン「そう……」
レモン「例えば、テスラ・ドライブは
 戦争がなければ、現状ほどの小型化・
 高性能化は進んでいなかった」

ツグミ「!」

レモン「そして、
 ヒュッケバインを始めとするEOTを
 応用した人型機動兵器……」
レモン「トロニウムを動力源とする
 SRX……これらは異星人との戦争が
 なければ生み出されなかったわ」

リュウセイ「!」

レモン「あなた達が使っている兵器は
 戦争が生み出した技術の結晶……
 人類の叡智とも言えるものなのよ」

アイビス「そんなことが……
 そんなことがあってたまるもんか!」

ツグミ「科学は
 人類の発展のためにあるものよ!」
ツグミ「戦争のための技術が
 人類の叡智でなどあるはずがないわ!」

ヴィンデル「だが、
 戦争なくして人類の発展はあり得ん。
 それは歴史が証明している」


28話

ラミア「ヴィンデル様は
 その世界を憂い、クーデターを
 起こしました」

アイビス「絶えず争っている世界を
 作るために?」

ラミア「そう、戦争は終結しては
 ならない……その後に待つのは
 平和という名の腐敗……」
ラミア「だが、
 闘争が日常である世界なら、
 それは永遠に起こることはない」

ツグミ「そんなの……
 理論上のものに過ぎないわ」


(中略)


ギリアム「向こうでの俺は……
 テスラ研でシステムXNという装置の
 研究に従事していた」

ツグミ「システムXN……?」

ギリアム「空間・次元転移装置のことだ。
 2基存在し、それぞれ『アギュイエウス』、
 『リュケイオス』と言う」
ギリアム「だが、
 俺はアギュイエウスの起動実験に
 失敗し……」
ギリアム「単身、
 この世界へ飛ばされてしまった」

ツグミ「……」


(中略)


ラミア「そのため、
 部隊のものの大半は時空のねじれに
 巻き込まれて消滅した」
ラミア「私の言語回路が
 やられたのも、この時の影響だ」

クスハ「げ、言語回路……!?」

ツグミ「も、もしかして、
 あなたは……!?」


(中略)


ブリット「……永遠の闘争……。
 戦い続けることでバランスを取る
 世界なんて……!」

ツグミ「戦いの度に
 技術は進歩していった……確かに、
 それは間違っていないけど……」

エクセレン「戦いを望む者にとっては
 理想の世界かも知れない……」
エクセレン「でも、
 そうでない人達にとっては
 地獄……ね」


32話

ラミア「こ、この転移反応は……!!」

ツグミ「あ、ああっ!!」

テツヤ「シ、シロガネだと!?」

ギリアム「シャドウミラーか!」

ダイテツ「緊急回避!急げッ!!」

リー「……逃げられまい。
 推進部を損傷したハガネではな」

(ハガネ、直撃)

レフィーナ「ハ、ハガネが!!」

ショーン「ダイテツ中佐!!」

アイビス「ツ、ツグミ!!」

(中略)

テツヤ「か、艦長……!
 みんな……無事か……!?」

ツグミ「テ、テツヤ大尉……!」

テツヤ「タカクラチーフ!
 無事か!?」

ツグミ「わ、私は何とか……!
 それより、エイタ伍長が!」

テツヤ「!エイタ、しっかりしろ!
 エイタッ!!」

テツヤ「エ、エイタ……!!」

ツグミ「止血すれば助かります!
 大尉は艦長を!!」

テツヤ「あ、ああ!」

ダイテツ「……テツヤ……」

(中略)

ダイテツ「うむ……。
 チャンスを見誤るなよ、テツヤ……」

テツヤ「はっ!タカクラチーフ、
 発射のオペレートを頼む!」

ツグミ「は、はいっ!」

(中略)

リー「黙れ!
 貴様ごときがこの私に勝てると思うな!
 砲撃準備!照準、ハガネ!」

テツヤ「来るか!
 タカクラチーフ、エネルギー充填率は!?」

ツグミ「現在、67%です!」

テツヤ「チャージはそこまででいい!
 残ったエネルギーはテスラ・ドライブと
 Eフィールドに回せ!」

ツグミ「はい!」

テツヤ「トリガーをこちらに!
 重力ブレーキの解除は君に任せる!」

ツグミ「わ、わかりました!」

(中略)

イベント戦闘
テツヤ「バスターキャノン、発射5秒前!
 対衝撃、閃光防御!」
ツグミ「重力ブレーキ、解除準備!」
テツヤ「2!1!0!」
テツヤ「発射ぁぁぁっ!!」
メキボス「当たらねえんだよ!!」

メキボス「万策尽きたな!
 終わりにしてやるぜ!」

テツヤ「今だ!重力ブレーキ解除!!」

メキボス「!?」

テツヤ「Eフィールド、展開!!」

ツグミ「は、はいっ!!」

テツヤ「全機、
 本艦に続いて離脱せよ!!」

テツヤ「……タカクラチーフ、
 本艦の現在位置は……?」

ツグミ「ラングレーの北東……
 約12000です」

テツヤ「敵の追撃は?」

ツグミ「ありません。
 現在もラングレー基地周辺で
 アインストと戦闘中だと思われます」

テツヤ「味方機は……どうだ?」

ツグミ「回収は……完了しています」

テツヤ「……アルトアイゼンは?」

ツグミ「ゼンガー少佐が回収しました。
 現在、格納庫内でキョウスケ中尉の
 救出作業を行っています……」

テツヤ「そうか……。
 何とか生き延びられたか……」

ツグミ「……ええ。被害は甚大ですが」

テツヤ「……艦長、
 かろうじて脱出に成功しました。
 以後の命令を……」

ダイテツ「……」

テツヤ「艦長……?」

ダイテツ「……」

ツグミ「ま、まさか……!!」

テツヤ「そ、そんな……!」

ダイテツ「……」

テツヤ「か、艦長……!」

ツグミ「あ、あああ……!」

テツヤ「艦長!ダイテツ艦長!!」

テツヤ「艦長ぉぉぉぉぉぉ……っ!!」


ブリーフィングルーム
アイビス「嘘……!
 何かの間違いでしょ、ツグミ……!」

ツグミ「私だって
 信じたく……なかった……」

リュウセイ「じゃ、じゃあ……
 ダイテツ艦長は……!?」

ツグミ「……」

マサキ「馬鹿な……!
 あ、あのおっさんが……?」

クスハ「そ、そんな……そんな……!」

レオナ「艦長は……
 あの時の……シロガネの攻撃で……?」

ツグミ「ええ……」

ブリット「く、くそっ……!
 リーめ……シャドウミラーめ……!!」

ツグミ「そして……
 艦長は最期まで……指示を……」

アイビス「う…ううっ……う……
 ダイテツ艦長……」

マサキ「お、おっさん……あんた……」
マサキ「俺達を……
 俺達を逃がすために……」

(後略)