(前略)

エクセレン「ラミアちゃん……
 最後は自分の意思で私達と一緒に
 戦ってくれたじゃない」

ラミア「エクセ姉様……」

アイビス「それとも……残った自分の
 可能性を自分自身の手で
 消そうって言うの?」

ラミア「だが、私は地球人……
 いえ、人間ですらない」

(中略)

ジョナサン「暇が出来たら、いつでも
 遊びに来たまえ。アイビスや
 ツグミ達も待っているからな」

ブリット「ええ。
 ……では、行ってきます」

テスラ・ライヒ研究所
フィリオ「アイビス、
 一服して、お茶にしようか」

ツグミ「今日のケーキは
 ブルーベリータルトよ」

アイビス「やったぁ!
 朝からトレーニングしてたんで
 もうお腹ペコペコだよ」

ツグミ「ハードなトレーニングが
 続くのに、随分と楽しそうね」

アイビス「当たり前だよ。
 戦いが終わってプロジェクトTDが
 再開されたんだもの」
アイビス「やっぱり、あたし……
 戦うよりも飛ぶことの方が
 好きだしね」

フィリオ「僕も同じだよ、
 アイビス」

ツグミ「でも、うらやましいわ。
 食べたカロリーが完全に
 燃焼されちゃうなんて……」
ツグミ「私もトレーニングに
 付き合おうかな……」

フィリオ「そうだね。
 ナビゲーターとしての訓練を
 再開したらどうだい?」

ツグミ「……そうね。
 私もその時期が来たと思うわ」

フィリオ「ああ……」

アイビス「二人で何の話?」

フィリオ「大事な夢の話だよ。
 君が宇宙を飛ぶための」

アイビス「それってツグミの
 体重と関係あるの?」

ツグミ「もう!アイビス!」

フィリオ(アイビス……
 もうすぐ君の新しい翼『α』が
 完成する……)
フィリオ(そして、スレイが戻り
 『β』が完成した時、
 僕達の夢は銀河へ旅立つ……)
フィリオ(……でも、僕は
 その時を迎えられないだろう……)

アイビス「どうしたの、フィリオ?
 何だか顔色が悪いけど…」

ツグミ「出来の悪い
 ナンバー04のせいよ」

アイビス「ぐっ!」

フィリオ「そんなことはないよ、
 アイビス」
フィリオ「今の君は
 アステリオンを駆るに足る勇気と
 力を備えているさ」

アイビス「まだまだだよ……。
 まだ、あたしはスレイに
 勝てない……」
アイビス「だから、スレイは
 あたし達のところに
 帰ってこないんだ……」

ツグミ「……スレイの消息は
 不明のままね……」

アイビス「そんな顔しないでよ、
 ツグミ。あたし……まだまだ
 頑張るからさ」
アイビス「それでさ……。
 あたし、明日……挑戦するよ」

ツグミ「まさか……!?」

アイビス「RaMVs超える
 Sランクのマニューバー……
 GRaMXsを」

ツグミ「でも、あれは理論では
 完成しているけど、実際に
 出来るかは……」

アイビス「アステリオンと
 あたしならやれる……。
 いや、やってみせるよ」

フィリオ「それでこそだよ。
 アイビス……君の力を信じてる」

アイビス「はい!」

フィリオ(その笑顔……
 君ならきっといつか飛べる……)
フィリオ(アイビス、ツグミ……
 そして、スレイ……、
 僕の夢、君達の翼に託すよ……)

(後略)