レクイエム 〜ラスト・オブ・デッド〜





オープニング


ある時、ある世界。
そこには、『死神』と呼ばれる生き物がいた。
それは、100年以上存在し続けている。
それは、人の形をしている。
それは、黒い服を着ている。
それは、大きな漆黒の鎌で獲物・・・人を狩る。
しかし、それ以上にそれを『死神』と呼ばせる理由があった。
狩った『獲物』の『魂』を喰らうのだ。
人々に畏怖される、『死神』。
しかし、『死神』は、ある日突然現れなくなる。
そう、突然。
そしてこれは、その、『死神』の、『最後』の物語。




あれから30年。



荒野に、少年が一人。
よろよろと歩いている。
黒い服を着た、黒髪の少年。
この少年こそ、かつて、「死神」と呼ばれたもの。
名を、ラストという。
ラストはドサッとうつ伏せに倒れた。
意識はあるらしい。
もぞもぞと寝返りを打ち、仰向けに、大の字になった。
・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
どのくらいそうしていただろう。
彼の隣を通りかかった少女がいた。
明るい色の服に、青黒の髪。
その少女が、ラストの顔をのぞき込む。
「どうしましたか〜〜?」
彼女の声と、笑顔がまぶしい。ラストは目を細め、
「・・・・・・なんでもない。」
と素っ気なく、細く答えた。
「こんな所で寝っころがってたら風邪引きますよ〜〜!!」
少女はラストにしつこく話しかけた。
「・・・・・・五月蠅い・・・・・・」
ラストはさもうるさそうに目をつぶった。



こんな受け答えが数回続いた。
当然ラストは全部素っ気なく答えたが・・・・・



ラストは少女に引きずられていった。
仰向けのまま、ずるずると。
彼女はラストを家に連れていくようだ。
(・・・・・・こいつは何か私に怨みでもあるのだろうか・・・・)
当然そんなことはないだろう。
少女は鼻歌を歌いながらずるずるとラストを町まで引きずっていった。



さすがに町に入るのに、引きずられたままなのも嫌なので、
ラストは立って歩いていた。
(逃げようか・・・・・いや、逃げても追いかけられるだけだろうな・・・混んでる
し・・・・・)
ラストは観念して、そのままついていった。
少女はせわしなくラストにむかって喋っていた。



直に、少女の家につく。
今までのせわしない会話によると、彼女はメルといい、一人暮らしらしい。
「はい、ここが私の家!!小さいけどきれいでしょ♪」
「・・・・・・・・・」
ラストはあまり喋らない。
「喋らないと楽しくないでしょ!」
「ウッ・・・・・」
ラストが頭を押さえる。
「どうしたの、頭が痛いの!!?」

(タノシイナンテ・・・・シラナイ・・・・・・)

「いや、なんでもない・・・・・」
「それならいいけど?」
メルがラストの顔のぞき込む。
「・・・・・・ヤメロ・・・・・・」

「で、俺をこの家に呼んだ理由はなんだ・・・・・・」
ラストはメルに聞く。
メルはあっさりと、
「ラストがしけた顔してたから。」
と言った。
「はぁ?」
ラストから情けない声が漏れる。
「そうそう!そういう顔しないと!!ハハハハハ、そっちの方が楽しいでしょ♪」
ラストは顔を伏せた。
「それにさ。」
メルは続ける。
「なんか一人で・・・・・寂しそうだったし。何でだろうねぇ・・・
悪い人じゃないと思うんだけど、近寄りがたい感じがしたんだ。
けど・・・・ほっとけなかったんだよなぁ・・・・・何ででしょ?」

(サビシカッタ?ソウナノ?ドウダッタノ?)

「寂しそうだっただと?バカなことを言う・・・・・・
俺は生まれて100・・・いや」
「生まれて100?何それ!まさか100歳って??
ハハハハハ、ただの冗談じゃん!!!」
メルの笑い声がこだました。



かなり長いこと話していた。(と言ってもかなりメルが一方的だったが)
そして、話が一段落したとき、メルが立ち上がった。
「じゃあ、ご飯作るけどなんか食べたい物ある?」
「・・・・・必要ない。」
「何?何でもいいって事?」
「飯は食べる必要がない。」
「えぇ?ご飯、食べないの?力でないじゃん!!」
「必要ないんだ。」
ラストはいった。
「いつから食べてないの?」
メルは聞いてみる。
「・・・ずっと。」
「ええ?人間ならご飯食べなきゃ生きてられないじゃん!!嘘ついちゃいけないよ!!」

(ニンゲンハゴハンタベル・・・?・・・ニンゲン・・・タベル?)

「・・・・・そうだろうな。だが、俺は人間じゃないから・・・・・」
スゥ。ラストが消えていく。
「えぇぇぇ???お化け!!???」
「・・・・・ちょっと違うな・・・・・」

(チョットタノシカッタナ?・・・タノシイ?・・・)

フッ。ラストは消えた。
メルは呆然としていた。



ラストは町の外れの木の上で寝っころがっていた。
「・・・最初からこうやって逃げれば良かったかな・・・・・」
一言つぶやいた。
目を閉じる。
「飯・・・ね。人の魂・・・・食ってないからな・・・。30年。」
いろいろ考えてみる。
「この30年・・・・楽しいなんて思ったことはなかった。
自分の欲との葛藤で・・・30年・・・ほぼそれだけだった・・・」
そのうち、眠りに入った。



ラストの夢。黒く悲しい夢。
ラストは、100年前、
今と変わらない黒い服。
今と変わらない顔つき。
今と変わらない全て。
で生まれてきた。
戦争の生物兵器として
『簡単に死なない、老朽化しない、人の形をし、人語を解し命令を聞ける、まさに死神と呼ぶにふさわしい物』
をコンセプトとしてつくられた。
そのラストが生まれて最初に行ったこと。
自分を作った物の、完全破壊。
研究員の全員の首を狩った。
自分のために作られた大鎌で。
そして、殺した研究者の、死体から出てきた魂を喰らった。
・・・不味かった。腹はふくれた。

生まれると同時に、荒野をさすらった。
さすらい続けるうち、出会った人は全て魂を喰らった。
そのうち、その容姿も相まって、
『死神』と呼ばれた。



「・・・嫌な夢だ・・・」
相変わらず見る夢。いつでも見る夢。
自らの犯した罪。
その夢。

ラストは町から出ようと、町の出口に向かった。
町の外れで寝ていたので、出口までは割と近い。
町の防壁に沿って歩いていく。
引きずられていたため気づかなかったが、かなり高く、厚い防壁である。
「・・・戦争のせいか・・・・・」
夢を思い出して嫌な気分になった。

町の出口の門についたとき、ラストは驚いた。
メルが、いる。
ラストは驚いた。キョロキョロしている。
「俺を捜しているのか・・・・」
例のすうっと消える、テレポートをして逃げようとした、そのとき。
「あぁ!ラストぉ!!!!!発見!!」
メルに発見された。
ラストは逃げようとしたが、
メルに捕まってしまった。

「で、なんだ・・・・・・」
逃げたせいか、決まりが悪そうにラストが言った。
「なんだ、じゃない!!突然消えるんだもん!!何かと思うよ!!」
メルは怒っているようだが、全然怖くない。
「・・・・・・・・・・・」
「心配したんだからね!!」
「・・・・・・・・・・・・」

(ナンデ・・・ワザワザニゲタヤツヲオッテココマデキタンダ?)

「何故、わざわざこんな所まで?」
ラストは小さな声で聞いた。
「そんなの、せっかく広い荒野のど真ん中で出会うなんて
面白いことになった人が突然消えたら驚いて探すって!!」
「・・・・・そう、なのか・・・・・・」
ラストに、今まで一人では感じたことのない複雑な気持ちが去来していた。



ラストはまた、メルの家に連れ戻されていた。
「・・・・・・・・・・・・」
メルの家の中でも、ラストは何も喋らなかった。
「ああぁ!!ったく、何しけた雰囲気だしてんのさ!!」
耐えきれなくなったメルが大声を出す。
「・・・・・・・・考え事だ・・・・・・」
ラストは先ほどの気持ちについて考えていた。

(アンシン・・・?ウレシカッタ・・・・・?ナンデ?)

ラストの考えは止まない。
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
沈黙に耐えられなくなったメルが口を開く。
「ところでさあ、ご飯食べなくていいって、・・・人間じゃないってどういうこと?
・・・答えたくないなら言わなくてもいいけどさ。」
ラストは言う。
「お前は『死神』という言葉を聞いたことはあるか?」
「うん。そりゃああるよ。有名な伝説じゃん。いっとくけど、『自分がそれだ』とか言っても信じないよ!」
メルはなはは、と笑っていった。
「・・・・・・・・・・・いや。」
「で、それがどうしたの?」
「・・・・・・・・いや、なんでもない。」
「なんなのさぁぁ〜〜!!!」
ラストは喋らなくなった。
メルは悔しそうにバタバタしていた。

(・・・・・・・シンジテモラエナイコトヲイッテモシカタナイヨ・・・・・・・)



「ねえラスト、ラストって戦争嫌い?」
突然メルが聞き出した。
あまりの唐突さにラストは言葉を失う。
「私はねぇ、すっごくきらいなの。」

(ボクモ・・・・・・キライダ・・・・・・)

「お母さんを失ったのも、綺麗だったこの町がこんなになったのも、荒野が広がったのも・・・・・・
全部戦争のせいなんだ・・・・・知ってるよね?」

(センソウ・・・キライ・・・・デモ・・・・センソウヲヒテイスルト・・・・・ボクノ『イミ』ハ・・・・?)

「なんで・・・戦争なんて・・・・」
「俺だって戦争は嫌いだ!!」
ラストが突然叫んだ。
メルはあまりのことに驚く。

そして、メルが笑い出す。
「フフフフフ・・・・・ラストがそんなに大きな声出すの初めてだね!
それでいいんだよ!!嫌なことはいやだって言わなきゃ!!」
ラストの口が、初めてゆるんだ。
「ハハハ・・・負けたよ。」
それから少し、二人で笑った。



夕方になった。
ラストは寝ている。
メルはご飯を作っている。
『死神』のラストが食べるのは魂のみ。
物質は食べることはできない。
メルの無理に食べさせようなどとは思っていなかった。
何か事情でもあるのだろう、と思った。

ラストは夢を見る。

30年前。

一人の少女・・・道であった少女・・・・の首を狩る。
魂を喰らう。そのままその場を離れようとした。
弱肉強食。
罪の意識も、何も感じなかった。
『食料』なのだから。
魂の『えぐみ』はとても感じたが。
その場を離れようとしたラストは、もの凄い殺気に足を止める。
後ろに、魂の存在。
怒れる魂の存在。
娘を殺された、親の魂。
襲いかかってきたその魂を、
数秒で消した。
しかし、食べる気にならなかった。
『えぐみ』は・・・
まだ死にたくない、と言う、心。
それが死んだときの魂に『えぐみ』・・・後悔を残していた。
それ以来、ラストは魂を喰らうのをやめた。
『えぐみ』のせいではなく、
『罪の意識』のせいで。
生きるのに物を食べる、と言うなら仕方がない。
しかし、ラストは魂を食べずとも・・・
死ななかった。
あるのは、ただ単純な欲・・・
『渇望』
それをラストはひたすら押さえた。
30年。
自分の『渇き』の意味を考え続けた。

結論。

彼には、『魂』がなかった。
なければならないのに、ないもの。
だから、渇く。
元はと言えば、「死ににくいものを作るために」と、
抜かれたものだった。
結果、死ねずにさまよった。
30年。

彼の夢の中では、

彼女を殺した瞬間が、

グルグルと、

リピートしている。繰り返されている。




もの凄い勢いでラストは跳ね起きた。
もの凄い寝汗をかいている。
息がはぁはぁと荒い。
メルが台所から大声を出す。
「おーい、うなされてたけど、大丈夫だったー??」
「ああ。別になんでもない。」
先ほど二人で笑いあってから、少し打ち解けあっていた。
それでも、沈黙は続いた。

「ねぇ、ご飯、食べないよね?」
「ああ。」
「やっぱしかぁ〜。」
こんな会話をした後、
メルが一人でご飯を食べ始めた。
・・・・・・・・・
突然、ラストが喋りだした。
「俺は、『死神』だ。」
メルは落ち着いている。
「やっぱり・・・そう言うと思った。ホントかどうかおいといて・・・
さっき冗談で茶化したとき、すっごいくるしそうな顔したからね。」
ラストは喋り続ける。
「30年前、死神が突然現れなくなった理由・・・
少女を殺した罪悪感からだ・・・」
メルは黙って聞いている。
「何故だろうな・・・生きていくのに魂を喰らう必要はないのに、求めてしまう・・・
それを押さえるため、私は人里に近づかなかった・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
「兵器として生まれ・・・・・・
人を殺して魂を喰らい・・・・・・
死ぬこともできず・・・・・・・」
ラストの声が響く。
「辛かったんだね・・・・・・」
メルが優しい声を出す。
ラストは、自分が凄い顔をしていることに気づく。
涙が、あふれる。
「・・・・・・・・うああああぁぁぁぁぁあぁ!!!!!!!!!!」
メルにすがるようにして、ラストが泣く。

(コレガ、アンシンナノダロウカ・・・・・・・・?)

安心など、したことがあっただろうか。
人に弱いところを見せることなど、いつあっただろうか。
ラストはしばらく泣き続けた。
メルの側で。



ラストは泣き疲れて寝ていた。
「何があったのか、いまいちわかんないけど・・・・
辛かったんだね。
・・・・・・楽にしてあげれられたのかなぁ?」
メルは考えていた。
ラストのこと。
たぶん死神というのは本当のことだろう。
嘘を付くとは思えない。

・・・・・・・・・・何があったのだろう?
メルはかなりの間考えていた。
そのうち、メルも疲れて、ラストの隣で寝た。



外で大きな声がする。
ラスト止めるがほぼ同時に目覚める。
すでに夕方。
「敵襲!!兵が攻めてきた!!!門を閉めろ!!家を閉じろ!!!」
「え!戦争!!?」
メルがすごい声を出す。相当驚いている。
「どうした?」
メルは、突然ぶるぶる震えだした。
「!!どうした!!」
「・・・・・・戦争・・・・怖いよ・・・・・・」

(・・・・ソウカ・・・・オヤガ、シンダリユウダッタネ・・・・・)

メルは、もの凄い震えている。
ラストは見てられなかった。
「そんなに嫌なら、俺が助けてやる!!!」



(ナンデダロウネ・・・アノ『ボク』ガネ・・・ヒトノタメニ・・・・・)

終わらせてやる・・・・・・
ラストはメルの家から出ていった。
「こい、フェンリル。」
ラストの手に、すうっと、巨大な鎌が浮かび上がる。
フェンリル。
全ての世界を喰らう、北欧神話上の巨大な狼。
この鎌の、名前。
ラストの身長を遙かに超えるその鎌をかついだ。
ヒュッ。
一足飛びで10mほど飛ぶ。まさに影のように、ラストは出口の門に走った。


ぶるぶる震えていたメルは、震えながらも、ラストの元に行こうとした。
ラストが・・・・・殺される。
戦争なんて・・・・・
ゆっくりだが、メルも歩いていった。



ズッドーン・・・・・
ズウゥゥゥゥゥン。
敵の兵が大砲で町の門を破壊した。
土煙が巻き上がる。
濃い煙はゆっくりと薄れる。
うっすらと消えゆく煙の中、敵兵達は見る。
黒き衣を纏い、巨大な鎌をかついだ、少年。
その気配は、戦闘のスペシャリストのはずの兵を怯え上がらせる。

・・・・・こいつ、ただ者ではない。

ラストが喋り出す。
「この町を襲う気か?」
その台詞からは、もの凄い恐怖を感じる。
怯え上がっている兵士に、上官らしい兵が命令を出す。
「こんなガキにかまうな。とっとと殺して町を焼き払え。」
「そうか。」
ラストは細くそう言うと、
「今ひとたび、死神、最後の舞を行おう。
全ては、メルのために。」
ヒュッと消えた。
いや、走った。
兵士が驚く。
いや、驚く間もなかっただろう。
消えた瞬間、最前列の兵が真っ二つになる。
一振りで、五人は消えた。
真っ二つになった後、さらにいくつにも斬れ、終いにはミンチになった。
「なんだ!!?撃て!撃て!」
当然のように司令官は混乱する。
兵達も、恐怖のあまり、闇雲に銃を撃つ。
ドスッ。ラストの足に、運悪く銃弾があたる。
しかしラストは止まらなかった。
機動力が落ちたせいで、銃弾が体に幾つも当たる。
そのたびに激痛が走ったが、止まらなかった。
1000人近くいた兵が、
残らず、
肉塊になっていく。
ここまで彼を突き動かしていたのは何だったのだろう。
心臓に、銃弾が当たる。
残りは、あと数人。
「ぐぅっっ!!」
ついに、ラストは止まった。
・・・動けない。
1000分の少しの確率で生き残った兵達は逃げていく。
彼の周りに、まさに血の海と呼ぶにふさわしい光景が広がっていた。
ラスト自身、返り血か自分の血か分からないほど、
黒い服が赤くなっているのが分かるほど、
赤く染まっていた。
鎌を突き立て、彼はやっと立っていた。


しばらくして、メルが来たとき、見たもの・・・
彼は、返り血を浴び、自らも血を流し、
まだ立っていた。
『海』の中心で。
その光景を見て、初めにメルが出した言葉。
「ばか野郎ッ!!!!」
本当に怒っている。
そして、涙を流し、ラストに駆け寄った。
ラストが崩れ落ちる。
メルは抱き留めた。
服に血が付くのも気にしなかった。

サラサラサラ・・・・・・
ラストの体が粉のようになって空に待っていく。
「!!!ラストッ!!!!」
「ハハハハハ・・・・・・力を使いすぎたみたいだ・・・・・・」
ラストは笑っていた。
「どこ行く気なのさ!!また!!!」
「さあ・・・魂のない僕は・・・どこに行くのだろう。
もしかしたら、消えるだけかもね。でも・・・・・
今、幸せだから、いいんだ。」
サラサラサラ・・・・・だんだん、残り少なくなっていく。
「俺ってさ・・・きっと、戦争を終わらせるために生まれてきたんだ。
100年前に、生まれた理由は・・・・それだったんだ。」
ラストが、今までになかったように笑い方で、にっこりと笑う。
「バカッ!!!!」
最後に、すうっと消えていった粉の中から、聞こえた。


「ありがとう。忘れないでね・・・・・・・」


『海』の中、メルは泣き出した。
大声で。
天にも届くように。



エンディング



ラストは空に消えた。
メルはあれから、『死神』について、調べてみる。
70年の間、人々を怖がらせ続けてきた死神は、
30年前、突然姿を現さなくなる。
これが、あの、少女の話。
彼は、人を殺したくなかった。

調べていくうち、さらに悲惨なことに気づく。
死神作成プロジェクト。
完成品に全員殺された。
これが・・・ラスト。
兵器として生まれてきた。
魂がないため、簡単に死ぬこともない。

ラストの言っていたことが、全てつながった。
あれから、大きな戦争は起こっていない。
あのときの司令官はどうやらかなりの上官だったらしく、
さらに、ラストを見た、生き残り数人の全員が、
精神錯乱を起こしていた。
そして、伝説が、付け加えられる。

100年間生き続けていた死神が、町を救い、戦争を終わらせたと。


「忘れるわけないじゃない・・・・・こちらこそ、ありがとうだよ♪」

メルは大声でこう言った。



終わり。



あとがき。
ぎゃあぁぁぁぁぁ!!!!!!
人に献上するものがこんな駄作でいいのか!!!?
ゴメン、友ちゃん!!!
これはつまらん!!上に結構グロイ!!
ゴメンよ!!
・・・マジゴメン。
8000HIT時にリベンジします(ぉぃ)
次は、純血ほのぼの物、で。
っていうか題名いい加減・・・
いい感じの題名があれば、それ使って下さい。
あと、ソースコピペでいいですよ。


じゃ、プロフィール。

ラスト(名字なし、命名は研究員)

身長・168、体重・61
黒髪ツンツン頭。
黒マント装着。
黒き大鎌、フェンリルを装備。
血液A型、誕生日、102年前の10月2日。
設定年齢は16歳、実年齢が101歳。
性格はクラウドをイメージ。大失敗。
途中から良い奴になってるし・・・
動かしづらくていいことなし。
100点満点中、20〜30点くらい(泣)


メル=ミント(←名字は出てこない)

身長・162、体重、秘密(ぉぃ)
青黒の髪、
普通の服(ぉぃ)
年齢、15。(若ッ)
血液・B型、誕生日・2月24日
性格は、どこにでもいそうだね(ぉぃぉぃ)
っていうか、メルって言う名前もどこにでもいそう(ぉぃ)
こいつも以外に動かしにくかった。
100点満点で40点くらいかな。



テーマは、
「心に闇のある人がどこまで心を開けるか」
だったんですが、ちょっと関係ないですね。
あ〜ぁ、悔しい。
と、言うか、キャラが上手く動いてくれなかったせいで、
設定も決まらなかった・・・・・
ゴフッ(吐血)
私も血の海の中頑張ります。


ああもう、これ、載せても載せなくてもいいですよ、情けない。
次回は、堂々と、これ載せて!といえる物を作ります。
応援よろしく。


☆あとがき☆

はい。こちらは友龍のあとがき…というか、感想です。
ありがとうございます、てっちゃん!!
ウチのHPのためにこんな素敵な作品を!(泣)。
わたしなんかミズイロノユメの2000HIT記念にアームストロング少佐のメイド姿を贈ったって言うのに!(殴!)
ラストくんかっこよかったですよ〜!
あ。勝手に音入れちゃいましたけど、いけなかったですかね??(汗)
ダメだったら言ってください〜!
え?しかも8000HITでも書いていただけるんですか!?
そりゃあ、もう応援しますよ!
じゃあ、私はミズイロノユメの4000HIT記念には
アームストロング少佐のウエディングドレス姿を…(殴、蹴、投飛!)。ゴ、ゴメンナサイ…。
本当にありがとうございました!